2007年08月23日

正義か、平和か

最近ざっと読んだの中で、「正義よりも平和を選ぶほうがよい」とあった。
僕はこういう考え方は好きである。その本の中では大して共感する部分はなかったけど、ここだけは良かった。

 

ドイツがまだ東と西に分かれていたとき、西ドイツの外交官はどうして東ドイツと外交交渉をするのかと問われたときにこう答えたそうだ。
「私たちは東ドイツという国を正しいとは思っていません。しかしそこに実際に東ドイツがある以上、彼らとの間に相互理解を生み出すべく努力することは必要です」

うろ覚えだから細かいところは正しくないと思うけど、大まかな筋はこういうものである。

 

「正義」の名の下に非難や攻撃をするのは実は簡単だ。正義は強いからだ。
しかし正義の名を振りかざさずに、粘り強い忍耐と努力の元に平和を生み出すのは難しい。

「正義」を見つめすぎると、時に現実が見えなくなる。全てが正義とそうでないものに分かれて見えてくる時がある。
しかし、正義でないものにも生活があり、命があるのだ。正義にこだわりすぎると、相手のその大事なものを平気で失わせるような行動に出てしまう。
「平和」を見つめてそれを実現しようと努力するとき、そこには自ずから現実的な視点が備わってくる。相手の生活や命が見えてくる。それも大事にしつつ、いかに平和を実現しようかと努力する。

声高に叫ぶのはいい、しかし現実的に見てそれは可能なのか。それが常にまず問われるべきだ。

正義を見る前に、平和を見たいと思う。
そういうギリギリまで突き詰めた現実的な視線を持つように努力することが、僕たちを想像力の欠如した人間になることから救い出すのではないだろうか。

posted by やどかり at 01:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 独呟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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