2009年05月27日

くよくよするなよ

僕は昔から人に「君は他人の目を気にしない人間だよね」と言われてきた。

言った当人からすれば、遠まわしの皮肉かほめ言葉なのかもしれない。
でも果たして僕は本当にそういう人間なんだろうか。

僕は確かに他人の目をあまりに気にしないかもしれない。他人の事を配慮しないかもしれない。
そう考えると僕はいつも申し訳なく思う。今までに僕が傷つけてきた人たちや嫌な思いをさせてきた人たちは、きっと僕が思う以上にたくさんいるだろうからだ。
僕の無神経さや、高慢さや、人間性の欠如のせいで、僕は今までにどれだけの罪を犯してきたのだろうと思う。

そして僕はこれからも同じように周りの人たちに対して傷つけたり、嫌な思いをさせ続けるのだろう。おそらく、きっと。

ある人は言うだろう。人間関係なんてそんなもんだし、お互いにそうやって傷つけたりしながら生きているんだと。
他の人は言うだろう。完全にうまくやれる人間なんていないのだし、失敗してもまたやり直せばいいんだと。

しかし、そう思っていても、自分の中で納得させ、神に既に赦されていると分かっていても、僕の中にある罪悪感はやわらかい楔のように僕の肉に食い込む。
僕はその痛みをいつも感じながら生きている。僕がこの痛みを感じなければ、この痛みには行き場がないからだ。

 

そんな時、僕は決まってこの一節を思い出す。
それは僕にとって、「風の歌を聴け」という小説の一節というよりも、既に個人的な文章だ。

 

そんなわけで、僕は時の淀みの中ですぐに眠りこもうとする意識をビールと煙草で蹴とばしながらこの文章を書き続けている。

熱いシャワーに何度も入り、一日に二回髭を剃り、古いレコードを何度も何度も聴く。

今、僕の後ろではあの時代遅れなピーター・ポール&マリーが唄っている。

「もう何も考えるな、終わったことじゃないか。」

posted by やどかり at 01:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 独呟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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